2012年7月3日火曜日

伊奈忠順と宝永噴火をめぐる旅-前編


第1回御厨調査団報告

前回の報告通り、6月23日に調査団を結成し、伊奈忠順の事跡を求めて静岡県は駿東郡御厨地方まで行ってきました。これはその報告です。

調査団と言っても私とT氏しかいません。皆さんお仕事が忙しく、また、AGCの活動(駅前フラワーポットの花の入替え、夏の魅力市のなど)もマルチになってきたので人が分散されてしまっています。いつも、あれやろうこれやろうと行き当たりばったりだからこうなってしまうんだ! 調査団てのもそうか。

それはさておき。いざ、富士山へ!

6月23日 AM6:00 新井宿

今日一日曇りという予報の中、T氏のマンションに迎えに行く。富士山が見えることはまずないだろう。しかし連日の雨降りの中で雨が降らないだけでありがたい。

 AM7:30 海老名SA

海老名サービスエリアで小休止。T氏はコーヒーを、私は朝から牛丼を食べた。うまい!

AM9:00 裾野市水ヶ塚公園
御殿場ICを降りて県道23号線に入る。広大な陸上自衛隊東富士演習場のど真ん中を走り抜けると、そのまま富士スカイラインに入る。この辺りから霧が濃くなっていく。ほとんど車にすれ違わないのに、時折ジョギングしている人やリュックを背負って歩いている人がいる。いったいどこまで行くのか?
濃い霧の中で突然水ヶ塚公園PAの看板が現れる。
最初の目的地に着いた。

富士スカイライン水ヶ塚公園

誰もいない真っ白な世界、野鳥の声だけが聞こえる。無論富士山なんて見えない。予定ではここから宝永山と火口の写真をとるはずだったが、やむを得ずコーヒータイムにする。しかし、ふと売店の裏側を見ると。
 
あったよ!富士山!
売店の後ろにこんな看板が!下の方に「富士山はなかなか見られないので気を利かせてこんな看板作ってみたよ」みたいなことが書いてある。ナイス!さすが裾野市。


すべての発端、宝永火口。思ったよりでかい!

宝永4年(1707年)富士山は大爆発し、山腹にこんなデカい穴をあけ、完璧だった優美な姿に一点醜い痕跡を残してしまった。山麓の被災民たちはこのキズを見るたびに恨みを新たにしただろう。
霧の中ぼちぼちと客が集まってくる それにしてもすごい霧


AM9:30 富士山資料館

偽物ながら宝永火口を写真に収めた我々は予定にはなかった裾野市富士山資料館に行ってみる。





裾野市富士山資料館

ここでは富士山に関するさまざまな現物資料と富士山に関する映写をやっていて、宝永噴火の短編映画も見せてもらった。宝永噴火は富士史上最大級の噴火だったが、溶岩の流失はなくもっぱら大量の砂を東麓に降らせたという特徴的な噴火だったという。したがって噴火による一次的被害よりも大量の砂による二次的被害の方が深刻だったことがわかる。

AM10:45 御殿場市桜公園

一行(2人)は宝永噴火の降砂層の記念レリーフがある桜公園に到着する。広い園内でその記念碑を探さなくてはならず、かなり時間がかかるかもしれない。しかし駐車場で車を降りるとそこにあった。

お子様に大人気の遊具がいっぱいある桜公園

富士山宝永噴火三百年記念碑

降砂層レリーフ 日一日と砂が積もっていく様子がわかる





AM11:00 小山町須走富士浅間神社
降砂の最も激しかった須走の富士浅間神社に着く

富士浅間神社 しかしここは裏口だった


記録にはこうある「須走村砂一丈たまる 高札場砂にて埋まり屋根少しばかり見る 浅間神社鳥居半分過ぎ砂にて埋まり 云々」ここでの目的は根上がりモミという天然記念物を見ることだ。
根上がりモミとは、宝永噴火の後降砂の上に根付いたモミの木が積もった砂の下の元の地面まで根が張ったあとで、降砂層が雨などで流失し根がむき出し状態になったものだという。


もののけ姫の世界のような神社の杜
T氏と根上がりモミ 樹齢300年


ご覧のようにむき出しになったモミの根っこ。T氏の身長が180㎝だとすると150㎝ぐらい砂があったことになる。
富士浅間神社楼門と奥に見える拝殿



富士浅間神社は全国の浅間神社の総本宮で、富士登山須走口の玄関でもある。江戸中期以降富士講が大ブームになり多くの登山客で賑った。


この神社の社務所の2階は資料館になっていて無料で入れる。そこに富士講などの資料と一緒に宝永噴火の須走村の記録文書などと一緒に伊奈忠順と被災地の復興を解説するがボードがあった。

解説ボード 他にも家系図など詳しく展示している


PM12:03 道の駅すばしり

腹が減ったので昼食とする。幸いにも富士浅間神社のすぐそばに「道の駅すばしり」があった。


道の駅すばしり







T氏はそばと天ぷら、私は地元の合力うどんネバネバをオーダー


この道の駅はかなりの規模だ。1Fはみやげコーナーと地場産野菜の直販、2Fはレストランになっていてテラスもあり、メニューも充実している。我々は麺類を食べたがご飯を富士山に模した富士山カレーにすればよかったと後悔した。この旅での唯一の後悔である。
2Fにはさらに無料の足湯があり、客がまったりと足を漬けていた。


無料の足湯 ただほど素晴らしいものはない

腹が膨れて足湯でゆっくりしたいところだが、まだまだ調査ポイントがたくさんあるので先を急ぐこととする。

伊奈忠順と宝永噴火を巡る旅-後篇に続く

0 件のコメント: