2013年11月29日金曜日

近況3件

 

児童書の出版社さんが取材に

11月15日、当会のIさんの畑にとある児童書出版社さんの編集の方と絵本作家の先生がきました。なんでもこれから書く絵本の題材に収穫したヤツガシラを見せてほしいとのことでした。

畑に着くと早速収穫風景を見学
掘り出したヤツガシラを見せてもらう

 近所の子供たちもお手伝い。楽しそう。
収穫したヤツガシラ
 
 絵本作家の先生は野菜を題材とした絵本を描いていて、スーパーで見かけるものではなく、畑で育つ生きた野菜の魅力を伝えたいとのことでした。さて、どんな絵本が出来ますか?とっても楽しみです。
 

後日送られてきたお礼のお手紙と先生の著作。
 

きゅぽらんがAGCテイストのイラストに

先日、ジャパンの前を歩いていて、ふと足元を見たらこんなものが!

 あきらかに当会ホームページや新井宿マップテイストのイラストときゅぽらんがコラボしている。
 グリーンセンターまでの道に案内標識として100mごとに張り出したそうです。じつは市の産業振興課からイラスト使用の問い合わせがあり、どんなものになるか楽しみにしていたものです。同じく源長寺への行程にもちょっと違うバージョンで貼ってありますので、興味のある方は探してみてください。
 
 おなじく6月に設置された富士見二重坂の看板。だんだん街がAGCテイストに染められていくようです。
 

紅葉が真っ盛り

新井宿周辺は緑が多いので、今の季節は紅葉・黄葉が真っ盛りです。ちょっとですがお伝えします。
 
*画像をクリックすると拡大して見られます
 グリーンセンターの第一駐車場。安行寒桜の紅葉。駐車場がオレンジに染まっている
 

 根岸の妙蔵寺。市の指定保存樹木の大銀杏。
 
 銀杏ともみじと山門。物凄くきれい。銀杏がすごい勢いで葉を落としているので、そろそろ見頃も終わりですね。


以上近況でした。

2013年11月20日水曜日

伊奈忠次・忠治父子の事跡を巡るバスツアー報告

 11月17日(日)快晴の中、第2回AGC「関東郡代伊奈氏の200年」研究シリーズの記念イベント「水を治め、水を利するー伊奈忠次・忠治父子の事跡を巡る」バスツアーを実施しました。
 
 400年前の大事業、利根川東遷と忠次ゆかりの水戸を巡る旅は、工事のスケールと今なお恩恵をもたらしている不朽性を実感できた意義ある旅となりました。参加された方々も最後まで事故なく熱心に見学していただき、ご協力いただきましたことを主催者として感謝申し上げます。

以下当日の報告です。

7:30、快晴の朝を迎え、新井宿駅ロータリーにバスが到着。

53人乗り大型バス。今回も地元のバス会社「協同自動車興業」さんを利用させていただく 。
 8:00、集合完了し出発。口々に今年は晴れてよかったね。と嬉しそう。去年は大変でしたからね。
 9:00、千葉県野田市関宿城博物館に到着。
 関宿城博物館は利根川江戸川分岐点のスーパー堤防上にあるお城の博物館です。利根川東遷で利根川水運の要地となった関宿藩は代々徳川譜代大名が治めました。中期以降は久世氏が治め明治に至る。
 いよいよ入城
 この関宿城博物館はおもに利根川東遷史、利根川水運史、関宿藩の歴史からなっており、利根川東遷を学ぶ今回のツアーにとっては欠くことのできない見学場所です。
 400年前の大工事、それに続く水運や河岸の繁栄の展示に感嘆する。川口では見られない展示です。
 最上階は展望台になっており、四方の眺望がすばらしい。真冬になると西側には富士山が見えるとか。
 最上階から見える利根川・江戸川分岐点。赤堀川は渡良瀬川・常陸川分水嶺を掘り、常陸川は25キロ下流の鬼怒川合流部まで浚渫、逆川は南の権現堂川・江戸川のその当時の利根川本流から北(逆)に掘って赤堀川につなげた。この広大な光景が今から400年前に造られた人口の景色だとはとても信じられない。関宿は利根川大動脈をつなぐ最重要ポイントであり、難工事が集中した場所でもある。ここで地元農民、関宿藩、そして伊奈氏が一緒になって工事したのだなぁと感慨にふける。

 江戸時代この辺りを多くの船が行き交っていたという。壮観な眺めに感動。

 一行は関宿城を後にし、茨城県つくばみらい市の福岡堰さくら公園に向かう。福岡堰のある小貝川は江戸時代まではその少し下流の寺畑で鬼怒川と合流し、下流域を氾濫地帯として広大な湿原を形成していました。1621年、伊奈忠治がこの地に陣屋を構え、鬼怒川・小貝川の分離工事に着手します。後世、「この工事が人力でなされたとは到底思い難い」と評された大工事になりました。

 11:00、福岡堰さくら公園に到着。
 福岡堰の畔にある伊奈神社を訪れる。
  この伊奈神社は福岡堰を見下ろす高台にあり、祭神は伊奈半十郎忠治。1941(昭和16)年4月18日の建立。 関東郡代として、福岡堰をはじめとする治水事業に取り組み、谷原領開発に功績のあった伊奈忠治公を偲んで建立されました。 例祭は毎年4月18日で例祭を行った後、福岡堰からの取水を開始する。 当地では今なお恩人として扱われていることに心打たれる。
 ふかふかの腐葉土の上を歩く。静寂で厳かな雰囲気。
 伊奈神社の社殿。
  ツアーを代表して鈴木会長が松の枝を奉納。この松は地元赤山陣屋に植えられている松から採ったもの。かつての赤山陣屋は松の木が最も多く植えられていたということで持ってくることにしました。忠治公の作った赤山陣屋から忠治公を恩人としてまつる伊奈神社に感謝のしるしとして奉納させていただきました。管理している福岡堰土地改良区の方々、勝手にこんなことしてすみません。
 会長に続いて参拝する。
 農閑期なので堰を開いて渇水状態の福岡堰。現在の福岡堰は昭和47年に完成したもので、岡堰、豊田堰とともに関東三大堰の一つに数えられます。 貯水量は275万トン、下流域の水田を潤す用水源となっています。
 水が堰き止められていないのでわからないかもしれませんが、満々と水を湛えた福岡堰は迫力があります。
以下2枚はその時の福岡堰。
堰を締め切って貯水している。
 小貝川にはこの下流にも岡堰、豊田堰という堰があります。もちろん伊奈氏が造ったもの。3つ合わせて関東3大堰といいい、今も谷和原領(つくばみらい市)3万石、相馬領(取手市)2万石を潤しています。いかに伊奈氏がこの地の開発に尽力したかわかります。ちなみに5万石という土地開発のスケールはどのくらいかというと、江戸時代の川口市の石高が19,500石だったのでその2.5倍。広大な土地が湿地帯だったんですね。
 福岡堰の由来が書いてある案内板。かつての堰は少し上流で山田沼堰と言いました。
 取水口から用水路に沿って歩く皆さん。春には桜の名所だそうです。

福岡堰を後にして昼食場所のシャトーカミヤに向かう。途中のつくば市から牛久市をつなぐ国道408号線の銀杏並木の黄葉に感激する。

12:10、牛久市のシャトーカミヤに到着。
シャトーカミヤは1903年神谷傳兵衛が創業した葡萄酒醸造工場。本館は震災で修復工事中ですが、ミュージアム、ワインセラー、レストランなどが営業中。

 少し時間があったので「オエノンミュージアム」を見学。
 レストラン「ラ・テラス・ドゥ・オエノン」で昼食。
 地ビール、ワインを片手に舌鼓。
 予定にはありませんでしたが、希望によりお土産屋に寄ることにしました。

15:15、シャトーカミヤを後にして常磐道に乗り、水戸備前掘りに到着。
 バスを降りて備前掘りを歩く。備前掘りは水戸新八景に指定されている風光明媚な所です。毎年8月に灯篭流しが盛大に行われるという。ぜひ見てみたい。
 道明橋にある伊奈備前守忠次公の像に到着。
  備前掘りは千波湖から流れ出る桜川から取水し、大洗町との境界にある涸沼川に注ぐ全長13kmの農業用水路です。慶長15年(1610)に水戸藩初代藩主徳川頼房の命で、幕府の関東郡代伊奈備前守忠次により造られたもので、水戸下市地区やその下流にある常澄地区の農業用水が不足するのを解消することと、当時は現在に3.8倍ほどの大きさだった千波湖の大雨時の洪水被害対策のためである。とあります。
 1602年関ヶ原の戦い後、この地を支配していた佐竹義宣が秋田に転封されると、忠次は旧佐竹領の検地など仕置きをして成立間もない水戸藩の藩政に寄与する。この頃の忠次は家康の名代として各地の幕領、藩領のコンサルタント的な仕事もしていたようです。
 備前掘りの由来を記した石碑。ここでも恩人なんだなぁ。

15:45、千波湖西側駐車場。

 水戸まで来たらここに寄らないわけにいかないでしょ。というわけで偕楽園の千波湖西側駐車場に到着。偕楽園は金沢の兼六園、岡山の後楽園とならぶ「日本三公園」のひとつで、天保13年(1842年)に水戸藩第九代藩主徳川斉昭によって造園されました。斉昭は、千波湖に臨む七面山を切り開き、領内の民と偕(とも)に楽しむ場にしたいと願い、「偕楽園」をつくりました。とあります。
 もう日が傾いている中、偕楽橋を渡って偕楽園に。
 仙奕台(せんえきだい)から絶景を望む。来てよかった。
 有名な好文亭に入る。入場料190円。
 各部屋に豪華絢爛の障子絵が描かれている。素晴らしい!
 ものすごく凝った造りに感嘆。
3 階の楽寿楼(らくじゅろう)からの眺め。千波湖が美しい。
 庭園を見下ろす。
 まもなく日の入りの図。夕日が美しい。夕方に来て正解だった。
 たそがれの千波湖畔。想い思いに過ごす人々。湖周をジョギング、散歩する人が多い。
 湖辺の灯がともり、湖面に映し出されて何とも綺麗です。
 すべての行程を終えて帰路に着くと思いきや、希望により水戸ドライブインひたち野里に寄る。皆さん買い物に精を出す。これだけお客さんを連れてくるんだからバックマージンが欲しいくらいです。
帰りは渋滞に巻き込まれてぐったりの様子。旅の感想などを述べ合い帰途に着きました。
  

第2回のバスツアーはお天気に恵まれて無事故、好評に終えることが出来ました。参加者の皆さんお疲れ様でした。来年はどこに行くのか?東京か?葛西用水か?はたまた全く違うところか?まだ決めていませんが、再び川口の知られざる歴史を辿れるように準備してまいりますので、来年もまたよろしくお願いします。

以上報告でした。