2016年11月18日金曜日

「水郷潮来・小江戸佐原」利根川水運の街を巡るバスツアー報告

11月12日(土)第5回歴史バスツアー「水郷潮来・小江戸佐原」利根川水運の街を巡る」に行ってきました。江戸初期、幕府・伊奈家が3代60年をかけた利根川東遷が利根川下流域の人々にどういう影響を与えたのか?その名残のある街を観てきました。
 
関東水運図(関宿城博物館より)。江戸を中心に倉賀野(高崎)や銚子などはるか遠くの町や村が水運で結ばれていたことがわかる。利根川は江戸時代の鉄道や高速道路だったのです。

 

AM8時
 
新井宿駅ロータリーを8時に出発。
出発にあたり当会会長より挨拶。危険を顧みず後ろを向いて熱弁をふるう。危ないっちゅ~の!
 
10時
 
千葉県印旛郡にある「房総の村」に着く
 
 
房総の村の商家街。いろんな店があり、それぞれに手仕事体験や飲食なのが楽しめる。
 
 「房総のむら」は、房総の伝統的な生活様式や技術を来館者が直接体験するとともに、県内各地から出土した考古遺物や、武家・商家・農家などの展示を通して歴史を学んでいただくことを目的とする博物館です。
みる・きく・かぐ・あじわう・ふれるの五感を通して、房総地方に古くから伝わる文化への理解を深めることができます。また、「春のまつり」をはじめとした、四季折々のまつり「むらの縁日・夕涼み」「むらのお正月」や演武、民俗芸能の上演、企画展など数多くの催しを実施しています。

このような街並みが広がっています。江戸時代そのもの。とにかく広くて1時間半でも回りきれませんでした。

12時20分

 潮来のシャンティパレスときたに到着。シャンティパレスときたはあやめ園の目の前にあるレストラン。裏に船着き場がある。
まこも定食を食べる。白魚鍋が温かい。
利根川東遷と潮来





かつて潮来地方は霞ヶ浦を含めて「香取の流海」と呼ばれる海でした。それが利根川東遷によって大量の土砂が運ばれどんどん陸地化しました。それが「洲」です。洲とは海や河口にできる島ですが、江戸初期に利根川と結ばれたことにより、急速に洲が広がり、広大な水田地帯ができました。縦横に水路が廻る洲の中に住む人々にとって船は足代わり。その名残が十二橋めぐりです。

13時15分

十二橋めぐり
食事後に船に乗って加藤洲12橋めぐりへ。さっぱ船と言って底が平たい船。吃水が浅いので浅い水深でも底を擦らない。
 
 潮来はかつて利根川水運の中継港として栄えていましたが、明治になってから常磐線が開通し、陸運が盛んになってからは水運は一挙に衰退しました。それ以来、この地方では産業らしき産業もなかったことから、地元の若い娘の収入源として、観光客を相手にさっぱ船を操ったところ好評を博し、さらに美空ひばりの「娘船頭さん」のロケが潮来でおこなわれたのがきっかけになり、全国的に有名になりました。
 



船は北利根川を横切り加藤洲の水門へ。
 
この水門は洲の中の水路と利根川の水位を調節する閘門です。この時期洲の中の水路は水位が利根川より低くなっていて、この水門の中で水位を上げたり下げたりして船の安全を確保しています。見沼の通船掘りと同じです。

十二橋めぐりコース(シャンティパレスときたHPより) 
 
水門の中に入ると前後の門が閉められ、水が排水され水位が下がる。帰りは逆で注水されて水位が上がる。 
加藤洲の中へ 
 
十二橋とは加藤洲の水路に架けられた住民個人の橋で12個あります。それをくぐってまわるのが十二橋めぐりです。もんぺ姿のお姉さんの巧みな話芸と相まって風情があります。娘船頭のお姉さんはこの道50年。「潮来花嫁さん」などご当地ソングを歌ってくれます。

2時30分

佐原に到着。
佐原の観光ガイドによると
 「佐原は、江戸時代中期から昭和 初期にかけて利根川の水運で栄えた水郷の商都 で、市街地の中央を流れる小野川沿いの町並みが、 かつての繁栄をしのばせています。その繁栄ぶりは「利根川図志」(1838年、赤松 宗旦・著)に、「佐原は下利根附第一繁栄の地な り。村の中程に川ありて(略)米穀諸荷物の揚下げ、 旅人の宿、川口より此所まで先をあらそひ両岸の 狭きをうらみ、誠に水陸往来の群衆、晝(昼)夜止 む時なし」と記され、また、俗謡に「お江戸見たけりゃ 佐原へござれ、佐原本町江戸優り」と唄われたほどです。
扱われた物資は、米・雑穀・薪炭・酒・醤油などで、往路はこれらを江戸へ運び、復路は呉服や日常品 を仕入れて佐原周辺に売り捌いた。佐原はさらに、 東北地方への物資輸送の中継地としての役割も大きかったという。こうした経済的発展は地域の文化や学問にも 大きな影響を与え、天文学・地図作製の伊能忠敬、 国学者・画家・歌人の楫取魚彦、儒学・教育者の 久保木竹窓などを輩出しました。」とあります。
 
利根川の東遷
 
かつては利根川や荒川、新河岸川などの河川にはその水運によって多くの河岸が造られ、多くの人や物が往来し繁栄を極めていました。佐原はその繁栄ぶりを偲ぶことができる唯一のまちとして貴重な文化・景観を残しています。
関東3大山車祭りの佐原の大祭。300年の伝統を誇る。
 


市の中心街を流れる小野川。そこにかかるじゃあじゃあ橋。
伊能忠敬旧宅。忠敬が30年余り過ごした母屋と店舗がそのまま残されている。

伊能忠敬記念館。伊能図の正確さと大きさにびっくり。

小野川沿いには古民家が並び、様々な店がある。お土産や伝統食品、飲食店などいろいろあって楽しい。
 
ここは喫茶店。入ろうと思いましたが満員でした。
文政8年(1825)創業の東薫酒造にて酒蔵見学。試飲にはまる
 
 16時
 
道の駅水郷さわら
最後にお土産欲を満足させるためにここに寄りました。
 

道の駅水郷さわらは利根川の堤防の上にあります。堤内にはマリーナや観光船の乗船場があります。

売り場が大きく、フードコートなど設備が充実している。 利根川に関する展示室もある。
地場産品の充実した売り場。 

ここを最後に帰路につき、守谷SAで一服して新井宿に帰り着きました。天気、気温ともに絶好で、参加者からも大満足の感想をいただきました。以上。

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