2018年2月21日水曜日

安行植木の重要文化的景観について

 およそ日本人ぐらい庭にこだわりを持つ人々はいないでしょう。古来から神社仏閣、有力者の屋敷には贅を尽くした庭が造られ、平安時代には独自の庭園様式が整えらえていきました。江戸時代になると尚一層拍車がかかり、江戸に集まってきた大名を中心に池や築山を中心に回遊できる大名庭園を競って作っていました。そのころには庶民も軒先にアサガオを這わせたり、菊を植えたり、盆栽を飾ったりして、熱狂的な園芸ブームが到来し、江戸は巨大なガーデニングのテーマパークと化してしまうのです。
歌川芳玉画
「見立松竹梅の内 うゑ木売の梅」*江戸東京博物館HPより

 現在でも私たちは敷地にわずかなスペースアがあれば、花を飾り木を植えようとします。また、どうやったら美しい景観を作り出し、四季折々に楽しめる庭が造れるかに熱中します。こういうのはご先祖から代々引き継がれたDNAなのだと感じます。
 そんな日本の園芸・庭園文化を支えてきたのが安行植木。江戸時代の吉田権之丞 から始まって360年の川口の伝統産業です。川口市はこの安行植木を文化庁選定の「重要文化的景観」の指定を目指し作業を進めています。
 植木畑
植木屋の庭

 重要文化的景観の定義は「地域における人々の生活又は生業及び当該地域の風土により形成された景観地で我が国民の生活又は生業の理解のため欠くことのできないもの」としております。まさに安行植木にぴったり当てはまるものだと思います。また、文化的景観の保存活用のために行われるさまざまな事業,たとえば調査事業や保存計画策定事業,整備事業,普及・啓発事業に対しては,国からその経費の補助が行われます。
 安行植木が100年の後も残っているかは、個々の業者の努力もありますが、こうした制度を活用することも必要だと思います。安行植木が継続していくということは、我が国固有の園芸文化を守っていくという意味もあるので川口市民として応援していきたいですね。

文化庁「文化的景観について」
http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/keikan/
 


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