2018年3月23日金曜日

お女郎縁起考 大宮宿編その2

過去の記事連載!お女郎縁起考(当会ホームページより)http://araijuku2011.jp/%e9%80%a3%e8%bc%89%ef%bc%81%e3%81%8a%e5%a5%b3%e9%83%8e%e7%b8%81%e8%b5%b7%e8%80%83/

その続き
お女郎縁起考 大宮宿編(当会ホームページより)
http://araijuku2011.jp/1486-2/


神道徳次郎

神道徳次郎とはいかなる人物か?
 真刀 徳次郎(しんとう とくじろう、宝暦11年(1761年) - 寛政元年(1789年)6月は、江戸時代の盗賊。別名、神稲小僧(しんとうこぞう)。名前は真刀とも神稲とも読みますが、徳次郎が題材となった講談は神道徳次郎で呼ばれているので、以下神道徳次郎を使います。
  徳次郎がどのような罪を犯していたのか。「幕府届申渡抄録」という記録にはこう書いてあります。

 「そのほうは、奥州(東北)、常州(茨城県)、上総(千葉県)、上野(群馬県)、下野(栃木県)、武州(埼玉・東京)の関東筋、そのほか関東近国やその村々数百か所に忍び入り、あるいは強盗を働き、「道中御用」という絵符を建て、刀をたずさえ、野袴を着た者どもを引き連れ、あるいは渡りの盗賊を若党に仕立てて召し連れ、問屋場では相応のご用向きであると申し偽り、あるいは「御用」と書いた提灯を持たせ、提灯にはろうそくを灯し、お寺や修験者の家、百姓家の土蔵、町屋の入り口をこじ開け、押し開け、開け放って、あるいは火縄で錠前部分を焼け切り、脇差を抜刀し、頭取を先頭に押し入り、家の者を縛り置き、「声を建てた者は惨殺す」と言い渡し、金銀・衣服・反物・脇差や、その他の品々を覚えきれぬほど盗み、奪い、これらを部下の常松(22才)、伊勢松(18才)、丈助(19才)、山番人藤八やその他の従者に銘じて、市場や通りがかりの古着屋に売却、質入れさせ、その売却代金を仲間に分配、残金は飲み食い遊興に使い捨て、それのみか出家した人や百姓を惨殺し、あるいは手傷を負わせた。その他さまざまな悪事を行い、この数百か所に及ぶ夜盗の所業、重々不届きにつき、町中引き回しのうえ、武州大宮宿において獄門執行を申し渡す。」
国立国会図書館デジタルコレクションより


 徳次郎一党は関東及び東北あたりまで数百か所で強盗を働き、金銀を盗み、あらゆる物品を売り捌き、それで得た金を仲間に分配し、残った金で豪遊していたという。また、役人に変装し、御用であると称し、関所や問屋場をすり抜けて、捕吏の追捕を逃れていたようです。そしてまた、僧や百姓を惨殺したり、けがを負わせたりと、誠に傍若無人、凶悪至極、大胆不敵、神出鬼没の公儀を恐れぬ広域盗賊団だったということです。関東の民は彼らのせいで恐怖のどん底に落とされたのは言うまでもありません。

 そもそもこの天明年間(1781年から1789年)とは異常気象、浅間山の大噴火で農作物に壊滅的な被害が生じ、江戸時代最悪の飢饉になりました。特に東北・関東の被害は甚大で、餓死するものが相次ぎ、江戸に流民が押し寄せるなど治安も最悪な状況になりました。以前にも述べましたが、この時期関東の隅々まで影響力のあった伊奈家の内紛による機能不全、田沼意次と松平定信の熾烈な権力争いにより一時的に見直の空白が生じたことが治安悪化に拍車をかけたのですが、むしろそれ以前から、幕府開府以来約200年がたち、農業を中心とする単純な経済構造から、商品経済、貨幣経済が農村にまで浸透し、貧富の差が生じ、没落する百姓が徐々に増えてきたことが背景にあります。幕府の改革のほとんどは帰農政策、農村復興だったことがそれを物語っています。しかし、社会が安定すれば商品経済、貨幣経済が発達することは止めようがなく、幕府も大名もその流れに飲まれて、この頃には武士の誰もが借金まみれとなって、その権威が失墜しつつあったのです。

 徳次郎一党は二十歳前後の不良たちを中心とした犯罪集団で、大荒れの時代に現れたあだ花というべき存在です。多感な時期に飢饉を生き抜き、江戸の打ち壊しや絹一揆などの民衆暴動を目の当たりにしてきたので、おのずからすさんだ生き方になってしまったのだと思います。そんな彼らが頭目と仰いだ徳次郎も28才。神道流という剣術の達人だったといいます。腕っぷしもさることながら、犯罪の手口、役人に化けて追捕をかわすなど、不敵で巧妙です。また、金品は仲間に分けるなど人心掌握も心得ていたことがうかがえます。一説によると数十人の部下の他にかかわりのあった手下は数百人いたといいますから、まさに若いアウトローたちのカリスマ的存在だったのです。
 しかし、彼らは前述のように寛政元年(1789年)4月、大宮宿で彼ら一味の隠れ家になっていた四恩寺の閻魔堂に居るところを一網打尽にされています。捕らえたのは誰あろう火付盗賊改方長官、長谷川平蔵宣以(のぶため)。そう、あの鬼平だったのです。


*参考資料・文献 国立国会図書館デジタルコレクション「神道徳次郎」、新人物往来社 「鬼平 長谷川平蔵の生涯」重松一義、フジテレビ番組HP

次号に続く


2018年3月17日土曜日

新井宿・赤山さくら祭りのお知らせ

 毎年恒例の新井宿・赤山の桜イベントです。新井宿駅その他でガイドマップを配布しますので、それぞれの桜の名所に茶屋やオープンカフェを開いてお待ちしております。満開の桜の下でちょっと一服!花卉の里新井宿・赤山の春を満喫してください。

*雨天の場合中止・変更の判断は当会HP、ブログで告知させていただきます。
木風堂茶屋
開催日 4月1日(日)
時間  9:30~13:30
場所  木風堂 川口市安行領根岸2244(グリーンセンター第2駐車場隣)
内容  採れたて神根野菜の販売、甘酒、和菓子など販売


さくら祭り
前夜祭 3月31日(土)17:00~19:00
本祭  4月1日(日) 9:00~15:00頃
場所  江川グランド 川口市大字赤山1143
内容  飲食出店多数 4月1日11時ごろより太鼓・お琴の演奏などあり。
駐車場 なし


陣屋カフェ
開催日 3月25日(日) 10:30~14:30
    4月1日(日)  10:30~14:30
場所  赤山城跡碑前田中邸
内容  石窯ピザ、おこわ、コーヒーなど
駐車場 なし


江川グランドそばの歩道橋からは開園間近のめぐりの森が一望できます

諸注意
1、 新井宿・赤山さくら祭りはフリーウォーキングイベントです。 *ウォーキング中の事故・怪我等には責任を負えませんので十分にご注意ください。
2、 雨天は中止する場合がありますのでご容赦ください。また、天候などにより内容が変更になる場合がありますので、ご容赦ください。

 
 
主催 AGC新井宿駅と地域まちづくり協議会・さくらの会・赤山陣屋の会


2018年3月8日木曜日

新井宿駅と地域まちづくり協議会「平成30年度総会」

新井宿駅と地域まちづくり協議会「平成30年度総会」報告

平成30年3月4日 西新井宿町会会館


  34日、温かく穏やかな気候の中、西新井宿町会会館で、2018年AGC新井宿駅と地域まちづくり協議会の総会が行われました。多数の会員の皆様とともに、ご来賓として奥ノ木川口市長、埼玉高速鉄道株式会社荻野洋代表取締役、矢作文彦JAさいたま神根支店長様他の皆様にご出席いただきました。会長あいさつと代表して2名の方のご挨拶を紹介させていただきます。






平成30年度総会

AGC 鈴木会長

鈴木会長あいさつ
2011年の会が発足した当時、何もないこの新井宿の魅力を発掘していくという意味で「新魅力宣言」というスローガンを掲げました。それから7年、いろんな活動をしていく中で、農業体験、伝統工芸、新しい食文化、そして歴史など、多くの地域の魅力を発掘できたと感じております。このような成果を踏まえて会として次の目標に進むべきと考え、新たな目標として「鳩ケ谷・神根・安行地区の日本遺産認定」を目指すことを目標に掲げました。

~詳細は下記資料をご覧ください~



埼玉高速鉄道荻野社長
埼玉高速鉄道株式会社表取締役荻野洋代様のあいさつ
本日の総会誠におめでとうございます。SRもおかげさまで3年連続の黒字を達成することができました。今年も黒字です。
いかにして利用客を伸ばすか?定住人口が増える、交流人口が増える。この2つがあります。幸いにして沿線人口は5~6%の増。浦和美園に至っては16%という高い伸びを示しております。しかし、学割定期が伸びていないことなど考慮しますと、家族が移住してきたというよりは単身者が多いように思います。ここに少子化の波がひたひたと来ていることを感じます。
330日にダイヤ改正をします。朝晩のピークの時間帯の本数を増やしたり、終電を遅らせたりしますので、地域の方々にとっては良いダイヤになると思います。とにかく、地域の発展なくして鉄道の発展なし、利用客を増やすためにいろいろなことをしていく所存です。皆様もまちづくりのために私どもをうまく使っていただきたいと思っております。

奥ノ木川口市長
川口市長奥ノ木信夫様
本日は総会誠におめでとうございます。本日は川口の各地で様々なイベントが行われており、川口の元気を各地域の皆様が作っております。皆様の取り組みが新井宿の賑わいをつくり、新井宿のにぎわいが地下鉄の賑わいをつくり、川口の賑わいにつながっていく。まさに皆様の熱意が熱伝導して全部つながっていきます。市も新井宿の発展を真剣に考えています。そこにぜひご協力をお願したいと思います。
現在川口市は(来年?)伊奈氏にゆかりのある伊奈町、つくばみらい市の2市1町による「伊奈サミット」の開催に向けて取り組んでおります。これも皆様の活動の後押しになると思います。皆さんの取り組みが形になるよう市も応援していきます。貴会の益々の発展をお祈り申し上げます。

杉本かよ市議会議員
杉本かよ市議会議員より近況報告
AGCの今後の目標である日本遺産登録について)日本遺産の登録要件は、必ず国指定の文化財があることが必須とされております。市では現在安行植木の重要文化的景観指定を目指して頑張って取り組んでいます。日本遺産はSRの駅を中心に広げていこうということで、鳩ケ谷駅、戸塚安行駅を含んで新井宿駅も入っています。この地域は可能性があり恵まれているなと思います。今後もそれを活かしてやっていきたいと思います。
(イイナパークについて)4月に一部開園となるイイナパークには地域物産館と歴史資料館があります。地域物産館についてはどこが入るというより、当面空のままでイベント中心で運営して行く予定です。物販などもできますので、AGCの方でも利用していただけたらと思います。歴史資料館については3つの展示室があり、伊奈氏の歴史のほか地域の歴史の展示がある土の家、それを映像で見られる30人ぐらいは入れるレンガの家などがあります。また、広いホワイエ(ロビーのこと)ではモダンアートの展示やジャズやクラシックの演奏会などができるスペースになっています。また、赤山陣屋の空堀や家臣屋敷の発掘調査の図面もお借りしてきましたので後ほどご覧ください。


板橋智之県議



ご来賓の皆様


AGC副会長の方々


田舛事務局長(副会長)



事務局 飯塚さん


「お疲れ様でした」これから懇親会

以上
 平成30年度AGC 新井宿駅と地域まちづくり協議会総会ご報告でした。


Photo/ミモデザイン

伊奈忠次PR映像が完成しましたー伊奈町より

 関東郡代伊奈氏の祖、伊奈忠次のPRビデオ伊奈町が作成しました。伊奈忠次は赤山領を拝領し、赤山に陣屋を築いた半十郎忠治の父です。素晴らしい動画ですので、伊奈町に了解を取りましたので紹介させていただきます。

『伊奈忠次ー関東の水を治めて、泰平の世を築くー』
 
 伊奈町の町名の由来となった「伊奈忠次」のPR映像が完成しました!!
伊奈忠次は徳川家康に仕え、家康の国づくりを支えた代官頭の一人です。
家康の関東入国に伴い、忠次は武蔵国足立群の小室・鴻巣などに1万3000石を
与えられ、陣屋を構えました。
その場所こそ伊奈町の丸山です。
江戸の泰平を夢見て壮大な事業に挑んだ伊奈忠次の功績をどうぞご覧ください。
 
短編版

https://youtu.be/_P7jhWlyPSg
 
 
長編版
 
https://www.youtube.com/watch?v=R6jRNDkUqec&t=6s
 
 
伊奈町では郷土の偉人伊奈忠次を町おこしにと、丸山陣屋の散策路づくりなどの事業をすすめており、このPRビデオもその一環です。奇しくも川口市でもイイナパークの開園を目前にしており、このPRビデオが代官伊奈氏の業績理解の一助になれば幸いです。
また、川口市でも伊奈氏の業績を紹介するビデオを製作中で、イイナパークの歴史資料館で見られるということなので、これも楽しみですね。
 
当会でも伊奈忠次・忠治父子の小冊子を公開しており、合わせてご覧いただければより理解が深まるものと存じます。
 
http://araijuku2011.jp/wp-content/uploads/2016/10/小冊子水を治め、水を利する見開き用.pdf
画像をクリックしてください
 
当会ホームページの伊奈氏のページです。↓
 

2018年3月2日金曜日

第7回バスツアー桜の比企秩父を巡る~伊奈氏と荒川西遷~


恒例の歴史バスツアー第7回目「桜の比企秩父を巡る~伊奈氏と荒川西遷~」のお知らせです。

実施日   4月7日(土)
集合場所 新井宿駅
集合時間 8時
定員    40名
参加費   7千円
ルート 
8:00集合 8:20新井宿駅発→*途中三芳PAでトイレ休憩15分→(A,10:10虎山の二千 本桜10:35)(B、9:50 晴雲酒造10:30)→10:45和紙の里11:45→12:20料亭園(昼食) 13:10→13:25川の博物館14:35→15:05宝登山神社15:15→15:25長瀞散策16:35→ 17:10花園フォレスト17:40→18:20 三芳PA18:5019:15 新井宿駅
*Aは桜が咲いていて雨が降っていない場合。Bはその逆。

内容
 「関東の基礎を作った郷土川口の領主・代官伊奈氏と秩父との関りを、資料と解説により紐解いていく歴史バスツアーです。堅苦しく考えずに、観光を楽しみながら先人の偉業を学ぶことができます。里山や川辺に咲く桜、伝統工芸の和紙、県立の川の博物館は見どころです。帰りは洋菓子をお土産に帰りましょう。
 今回のテーマは荒川西遷です。江戸時代以前の荒川は越谷辺りで旧利根川(今の中川)に合流していました。伊奈氏はそれを熊谷で西に流れを変え入間川に接続しました。なぜ伊奈氏はこんなことをしたのか?謎を探っていきます。また、宝登山神社には初代忠次が献木した桜を見に行きます。

お申込み
当会ホームページの「お問い合わせ」のページからも申し込めます。
 
当会ホームページ
 

立ち寄り先
虎山の弐千本桜 秩父郡東秩父村 一山すべて桜が植樹されています。満開の桜は壮観そのもの。*雨が降っている。又は桜が咲いていない場合は小川町の晴雲酒造に寄ります。
和紙の里 東秩父村 世界遺産に登録された細川和紙(小川和紙)のテーマパーク&道の駅。美しい日本庭園を中心に、フードコート、農産物直売所、和紙販売所、ふるさと伝習館、散策路などがあり、紙すき体験もできます。
料亭園 大里郡寄居町*昼食候補 。四季折々の旬で新鮮な食材のみを使用し、巧みの技で味わい深く心を込めて調理した料亭園自慢の日本料理で宴を彩ります。建物や庭も見どころです。
川の博物館 大里郡寄居町 県立の博物館。荒川や荒川がはぐくんだ自然・文化などビジュアルで分かりやすく展示されています。特に川をせき止めて材木を一気に流す「鉄砲堰」の映像は迫力があります。ここで荒川西遷について学びます。
宝登山神社・長瀞 秩父郡長瀞町 宝登山神社の入り口には400年前に伊奈忠次が献木した桜があります。今は孫植えになってしまいましたが、伊奈家と秩父三社の関りを見ることができます。また、長瀞は定番の観光地ですが、定番だからこそ安心して散策が楽しめます。 
長瀞の岩畳 
花園フォレスト 埼玉県深谷市 薔薇とスィーツのシャトー。庭園で薔薇は一年中見ることができます。館内は洋菓子専門の土産物店。パン屋、ピザ・パスタ・スィーツのビュッフェ、ケーキ屋もあります。