2019年12月29日日曜日

街のすごい人ー牧野一雄さん

牧野一雄さん

 牧野さんは今年80歳の記念として、描き溜めていた川口の風景をまとめた「私の川口の景観」を冊子にしました。2017年5月から描き始めて今年の9月まで描き上げた594点のうち487点を191ページにわたって掲載しています。川口を描いた風景画としては最大数の画集だと思います。冊子はDVDに収録されています。

原画の一部

 牧野さんは退職後水彩画教室に通い自宅の周りなどの風景を描いていましたが、いつか川口の風景を描いてみたいと思っていたそうです。平成28年度の盛人大学・郷土川口再発見コースを受講し、川口の成り立ちを歴史的・地形的に知ることができたことで川口全体をもっと見直してみようと思い至りました。そして昨年9月に市役所のミニギャラリーで「川口の景観・水彩画展」の個展を開催し、多くの人に関心を持っていただいたことが励みになり、新たな切り口を加えて川口の自然や史跡、寺社、特に河川とその設備、公園などを12の地域区分、8の分野に分類してまとめました。それがこの度の冊子になります。
 川口市役所のミニギャラリーの個展にて 
表紙
 

「冊子の題名は、『私の神様』という小説があります。なんともいい名前だ、と。それで『私の川口の景観』にしました。日付は、もちろん小生の誕生日です。」


河川・水門景観の魅力

牧野さんによると川口には16の河川があり、さらに用水路などを加えると20になり、これに見沼代用水東縁があるそうです。ほとんど知りませんでしたが川口は川が多いですね。
「川口は河川によって発展してきた。その主体は芝川であり、見沼代用水であった。水あるところは、景観の良いところが多く、川沿いや水路沿いは遊歩道になっている。また、さくら並木になっているところも多い。他方、水害に備えた調節池は小さな河川にも見られ、特に大きなのは、上谷沼調節池の運動公園、首都高手前の江川運動公園、辰井川の柳島・調節池・治水緑地、新郷東部公園の調節池などです。~中略~気ままに自転車で回っていると、いたるところで小さな河川や水路にぶつかります。気になって地元の方に聞いてみると、川の名前を知らない方がほとんどです。橋の名前も同様です。住まいの周りの水路をきれいに保つにも、まずは名前を知って愛着がわくようにしなければ、と感じました。」

 隅田川が新河岸川と岩淵水門に
 新芝川が芝川と堅川にわかれるところ
 さくら橋の下から芝川橋を
 松声橋から藤右衛門川を
 笹根川調整池
 武蔵野線の鉄橋

赤堀排水の注ぎ口
 
冊子には所々に手書きの地図が加えられ、それぞれ何処の風景かわかりやすくなっています。
川口の河川と見沼代用水東縁図


寺院・神社

牧野さんはサラリーマン時代統計分析に関する仕事をしていたとの事で、冊子の絵を地域ごと分野ごとに分類していることからわかるように、一つの事柄についても資料をもとに詳細に調べ、正確な分析をしています。ですからこの冊子は単なる画集ではなく川口の事典でもあります。

「川口には寺院が多く、一番多いのは真言宗智山派の35、真言宗豊山派の8、曹洞宗の12、日蓮宗と浄土宗がそれぞれ10です。市内を12地区にわけた場合、1地区に3つ以上ある宗派を見ていくと、真言宗智山派では、赤井・峯に7、鳩ヶ谷・芝川に5、安行・慈林、元郷・領家、西川口・青木にそれぞれ4と多く存在します。曹洞宗は赤井・峯に4、鳩ヶ谷・日光御成道に3と分布。日蓮宗は元郷・領家に3、浄土宗は西川口・青木に5とかなり集中しているようです。また、豊山派は、赤山、戸塚地区にまとまっています。  川口に真言宗智山派が多いのは、徳川家康がこの宗派を支援したこと、川口・鳩ヶ谷には天領がありまた日光御成街道が通っていたということで徳川の影響を受けていたと考えられます。
 神社は、川口市内におおよそ別紙のように77あります。うち23と圧倒的に多いのは小さな稲荷神社です。同じように氷川神社も15社と多く、八幡神社が3社、春日神社、御岳神社、長堤天神社などがあります。氷川神社の凄いところは、川口市内の各地区を見事に網羅していることです。全国的に見ると、新明社(天照大神)を除くと、1位はお稲荷さん、2位は八幡さま、3番目は天神さまと住吉さま、氷川神社はベスト10にも入っていません。出雲系の氏族であった武蔵氏が武蔵国造(くにのみやつこ)となって移住してきたこと、「氷川」の名は、つねに氾濫するために恐れられ、故に神聖視された出雲の肥川(現在の斐伊川)の名に因むものと言われる。このため、開拓・農耕神として篤く崇敬され、荒川流域で新たに開発された地域には守り神として氷川神社が分祀されました。武蔵一宮ということで埼玉県に集中しているのではないか、ということのようです。「氷川」と名の付く神社は、全国に261社、うち東京都に68社、福井県に12社、福島県に5社、埼玉県には162社もあります。さて、寺院・神社が多いことは、それだけ緑があり、樹木が多いこと、巨木や名木が多々あり市民の憩いの場になればと思います。寺院の多くに庚申塔が見られることも忘れずに確かめてほしい。」
 ものすごく詳しいですね。しかもなんと寺社の宗派別住所録まで付いています。近所にある神社やお寺を見てもなんてことないのですが、このように言われてみると見方が変わってきます。
 長徳寺三重塔
 鶴ヶ丸八幡神社
 成田山川口分院
 川口神社の富士塚
 妙蔵寺(根岸)

庚申塔を探して

道端や神社の境内などにはお地蔵さんや観音様のほかに庚申塔があります。これは江戸時代の村人たちが建てた物です。冊子には48点掲載されています。庚申塔など地図に載っていないので、探しに行っても見つかるものではありません。そのご苦労と情熱に驚嘆します。
「川口の景観の一つとして、庚申塔を取り上げたのは、川口市内に200余もあるのに、知らない人があまりにも多いことである。いずれも江戸時代に建立されたものであり、破損したらそれまで、地域の成り立ちや経緯を知り、祭り等でまとまっていくためにも、庚申塔を大切にしていくことで心の安らぎが感じられたらいいな、と願っています。」 
 安行原かごや先の庚申塔
芝辻児童公園横の庚申塔
  その他公園や史跡、安行の自然などのテーマで多数掲載されていますが、全てを紹介するには膨大過ぎるので一部を紹介させていただきます。皆さんも見たことがあるものを選んでみました。
 グリーンセンター
 青木公園
芸術を身近に感じ アトリアで
 文化放送
 赤山の景色
 戸塚下台公園
 十一屋北西酒店(日光御成道)
 伊藤鉄工
 
宿谷鋳工所
 
「私の川口の景観」の作品内訳は以下のようになっています。

1、河川・水門景観の魅力 120点

2、日光御成道をたどってみよう! 41点

3、自然豊かな安行地区の景観 37点

4、寺院・神社について 119点

5、庚申塔を探して 48点

6、鋳物工場について 34点

7、見沼代用水東縁の橋めぐり 50点

8、川口すごかるた 74点

合計 487点
 
カメラを手に自転車に乗って風景を撮って駆け回ったそうです。川口のすべてのエリアを収めています。ものすごい偉業ですね。そして川口は美しい街です。

研鑽
 牧野さんの絵は正確なので、実際の景色を知っていたら「ああ、ここだ!」とすぐわかります。なにより惹かれるのは明るい色使いや優しいタッチです。僕などが評価できませんが、相当な画力というかしっかりテイストが確立されています。牧野さんは定年後に水彩画を習ったのですが、並々ならぬ研鑽を重ねてきたと思います。
 研鑽ぶりがわかるノート
構図を研究したページ。他にも自分の好きな画家の研究をまとめてるなど熱心さがわかります。
 
 牧野さんは「私の川口の景観」の前書きでこのように述べています。「この冊子の目的は、スケッチ画を見て、ここは何処か解り行ってみたいと、思って頂けたらそれに勝る喜びはありません。もう一つは、今年80歳になります。人生の修活が盛んに言われていますが、残りの人生をどう生きるか考えたとき、ボランティアも出来ず、何かをと考えたとき、川口の特徴を、“景観”に絞って皆さまに見て頂くのもいいか、とそんな思いも含めています。」 いずれ当会のホームページでも「私の川口の景観」を紹介したいと思います。その際はもっと多くの絵を紹介できると思います。 

 このブログの「街のすごい人」シリーズに今まで登場された方々は皆さん80歳前後です。折り紙の金杉さん、根付彫刻の多々羅さんも高齢者とは思えない若々しさです。人生100年時代、定年後の人生もそれは長い時代になりました。その長い時間をいかに活きるか?牧野さん達から学ぶことが沢山あります。やりたいことがある。やるべきこともある。努力して研究して熱中して時を忘れて打ち込む。まるで青春時代のように。こんな大人になりたいですね。川口は高齢者が輝く街です。

2019年11月15日金曜日

収穫祭のお知らせー赤山陣屋の会

「陣屋の会収穫祭」

11月24日(日)10:30~14:00
*年内最後のイベントです。
 場所 陣屋の会イベント広場にて

内容
★陣屋カフェ
石窯ピザ 350円
おもち・おこわ 200円
コーヒー 100円
★新鮮野菜の販売
★包丁研ぎ 1本300円

赤山陣屋の会年内最後のイベントになりますので。この機会をお見逃しなく!

野菜の販売はもちろん、陣屋の畑で採れたものです。とっても美味しいです。

赤山陣屋の会のページ

 http://araijuku2011.jp/akayamajinnyanokai/

2019年11月11日月曜日

かわぐち物産観光フェアinキュポ・ラ広場に参加します!




新井宿駅と地域まちづくり協議会から秋の出店のお知らせ。

市産品の良さをアピールするイベントです。

『かわぐち物産観光フェアinキュポ・ラ広場』
日時:11月24日(日)11:00~16:00 
場所:キュポ・ラ広場

今年はいろいろ話題になった、
「かみね野菜」がキュポ・ラに登場。

売り切れ御免!
旬の野菜とコクの味噌!心も身体もあったか~く♪
「たっぷり神根野菜と川口麦味噌のコラボとん汁」
1杯200円

【緑と歴史と文化のフェスタ】でも大好評だった
かみねの生姜をつかったクラフトビール
『神根セゾン生姜』も登場します♪

その他飲食、特産品ブース、ステージありの
盛り沢山イベントです。

24日はキュポ・ラ広場に遊びにきてくださいね!

2019年10月26日土曜日

新井宿駅近くに道案内を設置しました

埼玉高速鉄道「新井宿」駅近くに新しい道案内を設置しました。
新井宿駅と地域まちづくり協議会の新たな試みです。
お近くを通った際には、ちらっと見てみてくださいね。


昭和「おうかん」「さくらかいどう」
平成「新井宿駅前通り」
そして令和に。


新井宿駅からイイナパーク川口まで歩いてみました



いよいよ明日は「緑と歴史と文化のフェスタ2019」開催です。
お天気はなんとかもちそうです。イイナパーク川口に遊びにきてくださいね。


ところで新井宿駅からイイナパークまで実際歩くとどの位かかるか?ということで歩いてみたところ10分ほどで到着しました。意外と近いのでアクセスしやすいですね。
以下、道案内。





改札出たら左にセブンのATMがある方です。


改札正面にイイナパークの表示が


地上正面です、左に。


この横断歩道渡ります。


歩いて行くと歩道が狭くなり車道と一体になりそうな、此処です源長寺参道です、左折。


現在は住宅街で。この辺から赤山、旧源長寺領です。真っ直ぐです。


見えてきます。


山門近く、左手の住宅地、駅からの若干近道。


源長寺です。


源長寺山門を右に、此処まで約6分か7分。目的地までの半分かなぁ。


右手、やはり住宅街。
直ぐに鉄塔が見えます、鉄塔を左に回り込むように行きます。


左手に駐車場、突き当たりもやはり左方向に。



同じような住宅が並びます。


この住宅街で右に曲がる通路が3つあります、真ん中の通路を右折するのですが、電柱に標識がある所です。


此処です、正面に白い工場が見えます。


正面に歩道橋、首都高速道路新井宿パーキングの下です。


歩道橋を渡るか、手押し信号にするか、此処を渡ればイイナパークの地域物産館寄りの入り口です。





今回は手押し信号から高架下を歩きます。








此処も手押し信号、結構車通りますので注意。



まだ工事中なのでよくみないと入り口がわかりずらいです、当日は目印の協議会の旗を立てます。




案内板です。
此処が歩道橋。帰りは此処からでも。
住宅街を行く。此処を右折します、目印が電柱、カーブミラーと注意捨て看板が有ります。


首都高の新井宿入り口を過ぎ直進すると直ぐ坂の上に見えます。


ここです。