2019年7月13日土曜日

都市農業のモデルを考える1

~魅力ある農地・緑地の創出のために~

 
四季折々に美しい景観を見せる神根の農家 
 
 当会には歴史部会などいくつか部会がり、それぞれが活動しています。その中で「都市農家部会」はイベントでの農産物の販売や収穫体験をしていますが、それはあくまで神根の農業を知ってもらうために行っていることであって、本来の目的は様々な問題を抱える都市農業がどうあるべきかを検討する活動をしております。具体的には農地の有効活用、*6次産業化、耕作放棄地対策などの研究をしています。そこで、その取り組みや研究などをブログでシリーズ化し、都市農業の現状を知ってもらうとともに、あるべき都市農業の姿を一緒に考えてもらおうということになりました。様々な人と手を携えながら創造的で豊かな都市農業、川口市ならではの農と緑のまちづくりを目指して参ります。

 

 *6次産業化とは?(農水省HPより)
農林漁業の6次産業化とは、1次産業としての農林漁業と、2次産業としての製造業、3次産業としての小売業等の事業との総合的かつ一体的な推進を図り、農山漁村の豊かな地域資源を活用した新たな付加価値を生み出す取組です。これにより農山漁村の所得の向上や雇用の確保を目指しています。(1、2、3次産業の数字を足して6次産業と言われています)

 

シリーズ1「耕作放棄地対策」

 都市農業の耕作放棄地は年々増加しており、当事者である農家、地域の環境、景観などに影響を及ぼしています。原因は労働力不足、後継者の不在、利益が見込めないなど複数あり、都市農業の問題点が凝縮されています。
画像はイメージです

その1、雑草防除

 農業は自然との闘いであり、気候はもとより害獣や害虫、病害などから作物を守らなくてはいけません。中でも「草取り」はかなりの重労働の上にエンドレスに続く自然との闘いです。少しでも気を抜くとあっという間に田畑を占領し、農作業へのモチベーションを下げ耕作放棄につながります。 都市農家の担い手が高齢化している中で、どうしたらその負担が軽減されるか?その一例を紹介したいと思います。

① 山林などの境界にスペースを設ける

 
   限られた敷地の中で最大限作物を植えようとすると山林や隣地との際まで畑にしてしまいますが、そこで雑草が茂ると作業スペースを確保できず、除去に苦労することになります。特に山林との境界には竹や篠などの厄介な植物が侵入しやすいので、防除しやすいようにスペース設けた方が良いでしょう。上記画像のように思い切って軽トラが通れるぐらいのスペースを空ければ格段に作業しやすくなります。

 ②株立ちの作物より根元がスッキリしている作物

 上記画像はツツジの中に雑草が生えている様子です。ツツジのように株立ち(根元から沢山枝分かれしている樹木)する樹木の間に雑草が繁茂すると、除去には途方もない手間がかかります。農家はこういう樹木を養生している間は草取りに気を配らなくてはならず、それだけでも疲れてしまいます。
 ならば、いっそのこと根元がすっきりして防除しやすい作物・樹木を植えたらどうでしょうか?下の画像はミカンの木を植えてみたものです。根元がスッキリしているので草取りは容易にできます。
ミカンの苗木
 

③ 間隔を広く取る。草取りは機械を使って

  1の境界にスペースを設ける事と同じですが、作物・樹木の間隔を出来るだけ広く取ることも大切です。そしてそのように間隔を空けても収穫量や品質に影響のない品種を選ぶことも大切です。上記のミカンの木などは育てば枝が茂りこの間隔でも狭いかもしれません。
 
 
 この畑はスモモ畑ですが、ミカン畑と同様に大きく間隔を空けています。その結果草取りに機械を使うことができます。上はハンマーナイフという草刈り機で雑草を刈っているところです。約2時間かけて草を刈った後が下です。すべて機械でスッキリ除去できました。このように極力機械で草取りが出来る様に畑を設計すれば、最も面倒な草取りが大幅に省力出来ることになります。
 
今回はこの辺で。
 
AGC都市農家部会

2 件のコメント:

G-DNA さんのコメント...

耕作放棄は悲しいですよね。
除草はこちらでするので、植木畑貸してくれる生産農家の方いないですかね。

新井宿まちづくり さんのコメント...

G-DNAさん。早速コメントありがとうございます。高齢化で畑を維持できない農家が増えてますね。確かに悲しいことです。もし具体的な相談がございましたら、当会HPの「お問合せフォーム」から問い合わせてみてください。では。
新井宿駅と地域まちづくり協議会のHP↓
http://araijuku2011.jp/