2019年9月19日木曜日

柿渋つくり2019

当会公式キャラクターの柿渋君と、その彼女のカキ子ちゃん
 
久しぶりに柿渋つくりをやりました。柿渋つくりは暑くて重労働で大変です。毎年やりたいところですが、柿が不作だったり人手不足だったりなかなか出来ないです。しかし、今年は小学校の授業で柿渋染の体験をしたり柿渋に興味を持つ人が増えたので、大々的にやることになりました。
 

もろみ作り

8月20日、この日は農家メンバーの家に集まり渋柿を漬け込むもろみ作りをしました。
様々な桶や杵臼などの道具を並べる。今年は柿渋の作品を作っている方や、ワークショップをやってる方などがきてお手伝いをしてくれました。そして雑誌社の方、文化財課のかたが見学に来られました。 
原料の豆柿。それ以外に他のメンバーの家の柿でもつくります。
 
ちなみに柿渋つくりはお盆の頃と決まっています。この頃が最も渋が多いからです。特に豆柿は渋が多いので昔から柿渋の原料とされています。渋、タンニンのことですが、これが多いほど(濃いほど)染色の定着が強く、防腐防水の効果が高いのではないかと思います。
さて、作業の手順ですが、採った柿をヘタを取って袋に詰めます。手で取ります。

それを杵臼で叩いて潰します。これが中々労作業。全部潰さないといけないのですが、潰れ残りが出てしまうのです。ただ、完全にグチャグチャにしなくても、ある程度割れれば発酵しやすくなるのであまり根を詰めません。この杵臼は穀物などを砕くためのものなのでやたらと重いです。

杵臼以外にフードプロセッサーで細かくします。お子ちゃまは柿のヌルヌルぐちゃぐちゃが大変気に入ったらしく良い遊びになりました。途中飽きたらプルーンの木から生プルーンをもらって食べたりしてました。良かったね。
砕いた柿を桶に漬けます。水は柿がヒタヒタになるぐらい。あまり水を入れすぎると発酵を妨げたり、出来上がる液が薄くなるので注意。この水は水道水を汲み置きして塩素を飛ばしたものです。井戸水は鉄分があると反応して紫や黒に変色(一瞬で)してしまいます。このため昔の人は見沼代用水から汲んできたそうです。

柿渋つくりはこれ以外にも、水に漬けずに砕いて、すぐに圧搾して汁を取り出してから発酵させる方法もあります。非常に濃い柿渋が採れますが、大量の柿が必要なので趣味とか個人では無理がありますね。

この日の作業はこれで終了。あとは発酵するのを待ちます。1日もするとブクブクと泡が出て発酵しているのがわかります。1週間から10日もすればだいぶ発酵が進みます。

渋搾り

9月3日、泡があんまり出なくなったので絞ります。
発酵したもろみ。ツーンと酸っぱい独特の臭い。これは発酵して有機酸がつくられるからです。逆にこの臭いがしないと発酵してないということです。実際に豆柿以外のモロミは何の臭いもせず発酵していませんでした。また、カビが生えていますが、原因はあまり攪拌しなかったからかな?でもたいがいカビは生えます。
グズグズになった柿を取り出します。
これをさらしの袋に入れます。布の袋ならなんでも良いと思います。
そして圧搾します。新たに考案した搾り方法。画期的ですね。ずいぶん楽に絞れます。
乗るだけでシューと液が出てきますが、ジャンプしてどんどん出します。とっても楽しい!
絞りかす。これもまた漬け込むと渋が採れます。これを2番渋といいます。やはり薄いので下塗りとかに使います。 
最後にろ過してごみを取ります。これを1年ぐらい熟成させれば良い柿渋になります。搾りたてでも使えますが、すぐに色が出ません。熟成させた柿渋は塗ってすぐに色が出ます。豆柿は糖分が少ないのかあまり臭くないように思います。
このバッグは和紙に柿渋を塗って硬く丈夫にしたものです。(黒いのは元々の和紙の色だと思います) 柿渋は防水性、防腐性にすぐれ、また、紙が硬くなり丈夫になります。和傘やうちわや友禅の型紙などに使われます。
柿渋で染めた巾着袋。良い色合いですね。
 
柿が沢山実ったら来年もやりたいですね。では。 

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